色彩検定に独学で合格する勉強法「試験一週間前にこれだけはやってほしいこと!」(2022年4月更新)
2022年04月30日 更新日:
◆色彩検定に独学で合格する勉強法「試験一週間前にこれだけはやってほしいこと!」(2022年4月更新)
カラースクールインリビングカラー主宰の三浦まゆみです。
色彩検定3級、2級の勉強法として、今回は「色彩検定試験一週間前にこれだけはやってほしい合格の秘訣」をご紹介します☆
私が色の仕事を始めて、もう20年以上経ちますが、企業、大学、専門学校、カルチャースクール、どの色彩検定講座でも必ずお伝えしてきた内容ですので、超重要です(^^)
*こちらは、色彩検定3級講座の様子です。In-Living-Colorのパートナー講師の谷口明美先生の講義中~
*こちらは、色彩検定2級講座。パンフレットのカラー分析をしながら配色レッスンしています♪
色彩検定に独学で合格する勉強法「試験一週間前にこれだけはやってほしいこと!」
【1】 色彩検定に合格するために必ず覚えたい3つの図とは?
まずはこの2つ。「PCCS色相環」と「トーンマップ」です。これが関係する問題は、色彩検定3級、2級で必ず出題されるので必須です。図で書けるようにしておくとよいですね。
図がなぜよいかというと、「色相環の色相番号の位置」、そして、「トーンマップのトーンの位置」は決まって います。それを図で書くうちに自然に覚えられるからです。
この位置を間違って覚えると、配色の問題をもれなく間違えますので注意してくださいね。
手書きだとこんな感じです。
①PCCS色相環
②トーンマップ
そして、色彩検定2級を受験する方は、「マンセル色相環」も覚えてください。2級でマンセルシステムの問題は必ず出題されます。覚えておけば点数が取れますので、がんばってください!(ちなみに色彩検定1級2次試験でも出ます~)
③マンセル色相環
まず、試験が始まったら、問題用紙の余白に、この3つの図を書いておきましょう。そうすれば、関係する問題 が出題されたときに、いちいち思い出しながらではなく、図を見ながら落ち着いて解くことができます。
【2】色彩検定の配色問題を攻略するために一週間でも上達できる勉強法
まずは3級の色相配色、トーン配色をしっかり復習しておきましょう。これがすべての配色ルールの基本です。
◆色相配色:6種類
同一色相~補色色相までの色相番号差の違いと、各配色の特徴(まとまりが強い変化が強いか など)をまとめましょう。
*あえて細かく書きませんので、わからない方はテキストをチェックしてくださいね!自分の力で復習することが大事!
◆トーン配色:3種類
同一トーン・類似トーン・対照トーンの違いと、トーンマップ上でどういうトーンの組み合わせか?(同じトーンかを隣り合うトーンかなど)を確認してくださいね。
そして、次に。
◆トーン記号だけを見て、何色相配色か、何トーン配色かを読み取れるようにしましょう。
例) v12 と b14
・色相配色 → 色相番号の色相差をチェック → 12と14の差は、2なので類似色相配色
・トーン配色 → トーンマップ上の位置関係をチェック → pとbは離れているので対照トーン配色(彩度方向)
さらに、次。
◆試験にはカラー図版の問題も出るので、その対策をしておきましょう。
例えば、下記の配色が出題されたら、色を見て、色相とトーンはどれに相当するか考えましょう。
上記は、v8とv22くらいでしょうか。(ネットの色の再現性の問題で、あまり難しい問題が出せずにすみませんが)
ということは、色相差が10なので、対照色相配色。トーンは同じなので同一トーン配色だと読み取れます。
「色を確実に色相とトーンに落とし込めるか心配…」という方も、だいたいのあたりがつけば大丈夫!色彩検定は、4択から選ぶ問題がほとんど。微妙な選択肢は出ないので、だいたいでも大丈夫です!
ただし、色を見て色を見極められるように、日ごろから身の回りの色を色相番号とトーンに落とし込む練習はしておいてくださいね(^^)
例えばこれは?
lt22とlt24くらいでしょうか。なんて、目に付くものをみんなやってみてくださいね~(楽しみながら♪)
【3】色彩検定の試験直前は、テキストは読まないこと!
普通の勉強方法は、「テキストを読む → 問題を解く 」が王道ではないでしょうか?
私も普通はこの方法を勧めます。でも、「もう検定まで一週間!」と限られた時間となったら、順番を逆にしてください。
「問題を解く → どう出題されているかチェック → よく出題されるところから、テキストを見て覚える 」
この順番が効率がよいです。出題傾向を確認してから勉強すれば、無駄に細かいところを覚えずに済みますよね。
「まだテキストを読み切れていないから、過去問を解くまで至らない!」と焦っている方がいたら、もうテキストを読むのはやめて色彩検定の過去問題集を解いてください。
特に、ファッション、インテリア、エクステリアなどの色の応用編のところは常識的な問題も多いので、全くテキストを読まなくても解けるものもあるので、安心してくださいね。
「より出題されそうなところを重点的に覚える」
その方が、ヤマカンで覚えるよりは信憑性が高いと思いませんか?
【4】10年前にはなかった『コレ』を使った色彩検定勉強法には要注意!
最近は「色彩検定の攻略アプリ」も増えてきたようです。スマホで問題を解けるので、電車 の中でも勉強できて便利ですよね。こういう勉強方法もよいと思います。
ただし、1つ注意事項があります。
印刷物の色ではなく、画面はデジタルの色なので、色の再現性が低い場合があります。
特に「色」を見て「色名」を選ぶ問題などは、そもそもの画面に出てくる「色」が、色彩検定のテキストの色と違ってしまったりすることもあるのです。
「アプリで色名問題を解いたら、すごく間違ってしまって落ち込みました…」という話を聞いて、実際に私もやってみましたが、けっこう間違えました(笑)
解く人の問題じゃないんです。アプリの画面の色の問題なんです。ですので必要以上に落ち込まないように!
慣用色名は、テキストの印刷の色で覚えてください。テキストを基準に出題されますからね 。
(決してアプリを否定しているわけではありません。アプリの色がすべて違うわけではないので、大まかに確認する分にはよいツールですので、上手に使ってくださいということです^^)
【5】最後の最後に覚えきれなかった内容の克服法
さて、ラストスパートでがんばりにがんばったとしても、どうしても苦手で最後まで覚えられなそうな項目ってないですか?
私が苦手なのは、眼の構造の細胞の名前。双極細胞、アマクリン細胞…
「細胞なんてなんで覚えなくちゃいけないの!」とか「アマクリンなのに、アクアマリンと間違えた!」とか、思わず叫びたくなりませんか?(私だけ?)
そういうどうしても苦手な項目は、試験会場で、「机の上のものをしまってください」と試験監督に言われるまで、直前まで見ておいて、試験が始まったら記憶のあるうちに問題用紙に書く!
これしかありません(笑)なんかズルイみたいな気もしますが、けっこう効きますのでお試しくださいね(^^)
(あ、あんまり苦手な内容が多いと…効かないかも。あと1週間あります。地道に覚えて苦手を減らしてください~)
【6】まとめ
色彩検定の一週間前には、まずは、「PCCS色相環」「トーンマップ」「マンセル色相環」を書けるようにしてください。これが書ければ、かなりの問題に対応できます。
そして、配色問題を攻略するには、まずは3級の色相配色とトーン配色の復習を。
ステップ1としては、「トーン記号」だけを見て配色を分析できること。ステップ2としては「実際の色」をトーン記号に落とし込む練習をしておくことです。
カラー図版問題は確実に出題されるので、ギリギリまで粘って、色を見極める練習をしてくださいね。
また、勉強する時間がない場合は、「問題を解く → 出題傾向をつかんでからテキストをチェック」の順番の方が効率がよいことを覚えておいてください。
色彩検定のアプリを使うのも賢い勉強法。ですが、画面の色とテキストの色の誤差には要注意。あくまでも正解はテキストの色です。
最後に、どうしても覚えきれない項目は、試験直前まで見ておいて、始まったら問題用紙に忘れないうちに書く!
これで、バッチリ合格できること間違いなしです(^^)ぜひ試してみてくださいね!あなたの合格を、心よりお祈りしております☆
【おまけの合格の秘訣】
もう20年以上前になりますが、私が色彩検定1級に合格したとき、母親に報告したら何と言われたと思いますか?
「あら~運がよかったわね♡」
って…「これでもスゴイ勉強したんですけど~~~!!」と思いました(-_-;)
でもね、確かに運も味方のうちです。だって、たまたま得意な内容の問題が出題されたらラッキーなわけじゃないですか。
ですので、運気を上げる方法を伝授しましょう。
問題をすべて解き終わって、「あ~もうバッチリ!全部わかっちゃった!!私ってスゴイ!!」というイメージをしてください。スラスラ問題を解いているイメージをしていれば、必ず受かります。だまされたと思ってやってみてください(^^)
あ、だからってイメトレだけして勉強しないとダメですよ~(笑)試験とはいえ、楽しみながら勉強してくださいね♪
◆色彩検定3級・2級・1級独学のための対策講座も開催中!詳細は【色彩検定対策講座】でご覧ください☆
カラーコンサルタント 三浦まゆみ
◆文部科学省後援 色彩検定1級資格 (色彩検定2級試験奨励賞受賞)
◆東京商工会議所主催 カラーコーディネーター検定1級資格取得(商品色彩分野)
◆「ビジネスで通用するカラーのプロを育成」をテーマにカラースクール・インリビングカラーを主宰。【色彩検定3級・2級・1級対策講座】【パーソナルカラープロ養成講座】などを開催している
◆色彩検定に関するキャリア
◇色彩検定3級、2級、1級講座開催歴20年以上。教えた人数は2000名以上。
大正大学、神奈川大学、東京理科大学、国士舘大学、ハリウッド美容専門学校、住田美容専門学校、関東美容専門学校、日本外国語専門学校、国際トラベル&ホテル専門学校、日本工学院専門学校、株式会社丸井、よみうり文化センター、産経学園、株式会社カルチャー、NHK文化センターほかにて色彩検定講座を担当。
◇色彩検定3、2、1級参考書・問題集執筆。模擬試験問題作成。色彩検定試験の試験監督担当。
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