パーソナルカラーの仕事をする秘訣とは?資格は必要?
2023年05月15日 更新日:
◆パーソナルカラーの仕事をする秘訣とは?資格は必要?
カラースクール・インリビングカラー主宰の三浦まゆみです。パーソナルカラーのプロ養成、色彩検定対策講座などを開催しています☆
今回は、パートナー講師の川上あすか先生に「パーソナルカラーを仕事にする秘訣」の記事を書いていただきました^^
これからパーソナルカラーを仕事にしたい!と考えている方へ、カラーの仕事の現場がどんな感じか?をつかんでいただける内容です☆ぜひご覧ください!
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インリビングカラーのパートナー講師の川上あすかです。パーソナルカラープロ養成講座オンライン版の講師をしています!
今回はパーソナルカラーを仕事にしたいという方に向けて、パーソナルカラーアナリストになる秘訣や資格についてお話していきますね。
パーソナルカラーの仕事をする秘訣とは?資格は必要?
【1】 パーソナルカラー診断とは?
パーソナルカラー診断とはその人に似合う色を見つけることです。
人間の持つ色素(肌、髪、眼の色と質感)にマッチするかしないかを判断するもの。
なんとなくの雰囲気、オーラ、好み、ラッキーカラー、性格などといった曖昧なものではありません。
(たまに私がパーソナルカラーアナリストだと言うと、「私のオーラ、何色〜!?」と聞かれることがありますが、残念ながら見ることはできません!)
あくまでも外見の見た目(色素)がこうだから、その色だとどう見えるのか、どの色がなじんで見えて似合うのか、どの色が顔色よくイキイキと見えるのかなど。
その人の色素をしっかりチェックした上で、ドレープと色素の「色彩調和論」をもとに客観的に判断していくものです。
詳しくは、これだけは知っておきたい!パーソナルカラー(似合う色)の基本をご覧ください!
似合う色を知ると、元気に生き生きと見えるので自分に自信が持てるようになったり、コンプレックスだったものが似合う色を使うことでチャームポイントになったり。
(私も量の多い黒髪でしかもクセ毛がコンプレックスでした。重々しくて存在感があって。でも似合う色を身につけるとコンプレックスではなくなり、むしろその存在感が活きてくるから不思議!)
ファッションやメイクでも色を選んで自分らしく着こなすことが上手になるので、パーソナルカラーは若い人から年配の方まで今とっても注目されていますね。
例えば、男性、女性、子供、大人、シニアなど性別や年齢関係なく、生活していると必ず毎日その日に着る洋服を選ぶものですよね。
その時に自分の似合う色を知っていると、迷いがなくなったり、コーディネートを考えるのが楽しくなったりします。
「今日の私、いい感じ♪」となると、自然と笑顔や自信が出てきて、気持ちが前向きになりますよね?
そんなお客さまの笑顔を引き出す仕事って魅力的!
色って、見ていてワクワクするし、考えるだけでウキウキするし。そんな色に関する仕事をしていきたい!という方も多いのでは?
私もそう思った1人です(^^)
では具体的にパーソナルカラーの仕事とは、どんなものがあるのか見ていきましょう。
【2】パーソナルカラーアナリストの仕事の種類
パーソナルカラー個人診断
SNSやホームページ、口コミなどから集客して、個人のお客様を診断していく個人診断の仕事。
自宅サロンでの診断、物件を契約して別の場所にサロンをつくって診断する、レンタルスペースを借りる、またはお客様の指定する場所へ出向いていく出張診断など、診断する場所はさまざまなケースが考えられます。
ちなみにパーソナルカラー診断するには、部屋の環境も大事。
明るさが十分にあること、照明の色はオレンジがかった電球色ではなくすっきりと見やすい自然光に近い色の照明であることは必須です。
お客さまにリラックスしてもらえるよう、BGMをかけたり、リラックスして過ごせるような居心地の良い空間を演出したり…。
この個人診断の場合は、マンツーマン(もしくはペア)で丁寧なヒアリングをし、お客さまのニーズ、悩み、お好み、憧れのイメージ、生活スタイルなど把握していきます。
また、メイクオフしてもらってしっかり診断をすることで、診断を正確に細かく、そしてお客さまのニーズにあったご提案やサービスを提供します。
私の場合は、だいたいお一人2時間はみています。お客さまのニーズに合わせてアドバイスをしていくので、診断結果を踏まえ、お客さまがご自身でどうやって選ぶか、どう使うかなどのアドバイスをしていきます。
最近は、パーソナルカラー診断をするだけではなく、スタイリング提案に説得力が生まれる骨格診断、メイクレッスン、ファッションスタイリング、ショッピング同行などのサービスと抱き合わせになっている場合が増えていますね。
そのようにトータルで具体的にご提案をする、いわゆる『イメージコンサルタント』と言われる仕事をしている人も多いです。
イベントで出張パーソナルカラー診断
地域のイベント、マルシェ、ショッピングモールなどでブースを出してパーソナルカラー診断をすることもよくあります。
規模によって予約制にする場合もありますし、通りがかりの飛び込みのお客さまを診断することもあります。
どちらにしても、時間的に短いうえにメイクオフしたりゆっくりヒアリングしたりができない状況なので、簡単な説明&簡易診断となります。
私も今まで、着物販売のイベント、クラフト作家さんたちのマルシェ、企業での診断サービスなどをしました。
着物販売のイベントでは、お客さまに合わせて一から染めることができる着物のオーダー会だったので、パーソナルカラーは重要!!たくさん診断させていただきました。
また、その時のお客さまからのご紹介で、個人診断のサービスにつながった方も多かったです。
こういったイベントでは、多くの人にパーソナルカラーそのもののことや、自分を知っていただける機会となり、また経験を積むことができて貴重な「実績」となるのもメリットですね。
勤務先でのパーソナルカラー診断
ファッションや美容に関係する企業の1サービスとして、パーソナルカラー診断を担当するという方も多いです。
この場合は診断後にお勧めする商品やサービスが明確ですね。パーソナルカラー診断はそれらの購入へつなげる入り口的な役割になります。
デパート、アパレルならお勧めする洋服の色に、コスメやネイルは似合う色の商品紹介や施術に、美容院なら似合うヘアカラーを、ブライダルはドレスやブーケなどの色を含めた全般の色に。
実際に使うものに直結し、そこで購入していただけるので、お客さまの満足度も上がりますね。
パーソナルカラー講座開催
カルチャースクール、PTA、専門学校、企業、組合関係、業界団体などからのセミナーの依頼が来て講座を開催することもあります。
まずは受講する方に合わせて内容を企画します。
60代〜80代のシニアの方々が集まるものもあれば、中学生〜高校生など学生が相手の場合もありますし、それらがミックスしている場合もあります。
人数も4〜5人のクラスという形もあれば、学校だと40人、団体ではもっと多くなる場合もありさまざまです。人数次第でやれることも変わりますね。
相手によって伝えたいこと、ちゃんと伝わること、役立つことが変わってくるので、それぞれのニーズに合うような楽しくて役立つ講座を考えていくことになります。
お客さまのパーソナルカラーを知っているレベルもさまざまなので、「パーソナルカラーって何?」というような講座やグループワークを企画することもあれば、さらに色彩心理の話を交えて色を楽しんでもらう講座もあります。
また、仕事に役立てるためのパーソナルカラー講座や、婚活のためのパーソナルカラー講座などもあるので、主催者と相談しながら詰めていきます。
私も講座を開いて教える機会が多いです。
例えば、4〜5人の一般のお客さまの場合は、「パーソナルカラーとは何か」から入り、色彩心理やインテリアカラーの話を交えながら色を楽しんでもらい、3色ずつぐらいドレープを当てる簡易診断をして終わり!
アパレル販売員30人の場合は、ある程度パーソナルカラーを知っている方々なので、基礎を復習しつつ、イエベブルベの見極めを特訓したり、どう提案していくかのポイントをレクチャーしたりしました。
講師をやるということは貴重な実績になるので信用度もアップしますね。
このようにパーソナルカラーアナリストには、いろいろな形態で活躍する場があります。
ご自身の得意なこととつなげてメニューをつくるのも、他との差別化ができるので強みとなります。
全くカラーと関係なさそうなことでも、意外と切り口を変えるだけでつながってきたりしますし、その分野から開拓して集客することもできて広がりますね。
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【3】パーソナルカラーを仕事にするための勉強方法
「パーソナルカラーに興味ありますが、それを仕事にするためにはどんな勉強をするといいですか?」とよく聞かれます。
「独学でもできますか?」「どこかスクールに行った方がいいでしょうか?」という質問も多いです。
パーソナルカラーに関連する協会や検定はたくさんありますし、関連書籍も多く出ています。どこで勉強するのがいいのか、そもそもどんな勉強が必要なのか?迷いますよね。
私は、基本的に理論については独学でも可能だと思います。しかし、実践についてはやはりスクールに通った方が断然近道です!!
パーソナルカラーを仕事にするということはプロになることですし、お客さまを相手にするには、やはり理論だけではダメで、診断の進め方、ドレーピングの仕方などのノウハウも学ぶ必要があります。
そして、パーソナルカラー診断自体も生身の人間で見て勉強しておかないと太刀打ちできません。
例えば、イエベブルベの見極めももちろんですが、けっこう難しいのが、肌にツヤがあるかどうか。
「このレベルのツヤってツヤありって言えるのかな〜?あるような、ないような…」など、基準を知らないと判断できないことも多いです。
この基準は、きちんと教えてくれるスクールで学び、実際に実践しながら自分の中にデータを蓄積していくことが非常に大事です。
また、独学では典型的なパーソナルカラーシーズンについてはしっかり勉強できますが、実際のパーソナルカラー診断では典型的な色素が揃っている人はなかなかいないもの。
つまり肌、髪、眼の色素が典型的なシーズンの特徴で揃っていなくて、肌はサマー、髪はウインター、眼はスプリングって感じ??とバラバラのことも多々あります。
その場合はその人にとって何が優先順位が高いのかを見極めなくてはいけません。
ここの判断は独学ではなかなか難しいと思います。
顔の下にドレープという布をあてて、顔写りをチェックしていくドレーピングでも、顔に影が入るってどんな感じか、肌の色になじんで似合うってどういうことか、その判断も実践しながら体感して学ぶことが大事です。
このようなパーソナルカラー診断の判断基準については、きちんと理論に基づいて根拠が解説できる先生と一緒に丁寧に確認しながら実践していくことが必要です。
【4】パーソナルカラーアナリストに資格は必要?
「パーソナルカラーアナリストになるには、資格は必要ですか?」と聞かれることも多いです。
実際には資格は必要ありません。国家資格などもありません。
資格がなくてもできるけれど、対外的には資格があった方が信用される、とは言えます。
ただ「パーソナルカラー診断できます!」というだけではわかりにくく、どこでどんなレベルのものをどのぐらい勉強した人なのかがわかる【資格】は、持っていた方が話がスムーズですよね。
また、資格を取る勉強をすることで、理論がしっかり身につくので自分にも自信にもなりますし、説得力が増しますね。
たくさん協会やスクールがあるのでさまざまな資格試験が存在しますが、お勧めの検定試験をご紹介します。
色彩検定
文部科学省後援の公的資格。累計170万人以上が受験した一番知名度のある検定です(2022年現在)。
パーソナルカラーだけではなく、色全般について理論的に体系的に学ぶことができます。
色の基礎、配色、色彩心理、色彩調和、ファッション、インテリア、景観色彩など、パーソナルカラーだけに偏らず、色の知識全体がわかると、理論的な説明ができるようになります。
これは信用度が上がるだけはなく、実際の仕事に役立つ知識となります。
2級まで学ぶと、配色ルールが一通り身に付くので、コーディネートのアドバイスの時にも使えますよ!
年に2回受験可能です。独学でもできますが、対策講座を受けるとただの丸暗記にならず、理解しながら学べて、覚えるべきポイントもわかるので効率がいいです。
◇色彩検定の詳細は色彩検定協会のホームページをご覧ください!
◇インリビングカラーでは、色彩検定のサポートもしています。詳細は【色彩検定対策講座】をご覧ください☆
色彩活用パーソナルカラー検定
パーソナルカラーの検定はいくつかあるのですが、一般社団法人日本カラーコーディネーター協会が主催する【色彩活用パーソナルカラー検定】は、どこのスクールで学んだ人も受験可能で、スタンダードなパーソナルカラーを理論的に理解できる内容です。
パーソナルカラーのシーズンの典型タイプではない場合にどうアドバイスするかなど、実践に近い内容を学ぶことができます。
また、この検定で使われている「色の表示方法」が色彩検定と同じなので、連携して勉強しやすいのもよいところです(PCCSという日本の色彩教育で一番よく使われている色表示方法)。
対面での試験のほか、オンラインでも受験できるので、自分のペースで受けることができ、対面の試験会場が近くにない方にも便利ですね。
【5】パーソナルカラーの仕事をする秘訣 まとめ
今回は、【パーソナルカラーの仕事をする秘訣とは?資格は必要?】というテーマでお話ししてきました。
パーソナルカラーの仕事と一言で言っても、いろいろなやり方やニーズがあります。
でもどの形態でも、お客さまの笑顔を引き出し、色を楽しむアドバイスができるとっても素敵な仕事です。
色ってこうしなくてはいけないという絶対的な正解がないだけに難しいけれど、楽しめる幅があります。色は生活に身近なものですものね!
パーソナルカラーをきっかけに、「色って楽しい」「自分に自信が持てた」「生活が彩り豊かになった」「世界を見る目が変わった!」なんて言っていただけると嬉しくてたまりません。
似合う色を当てた時にパァ〜ッと顔色が良くなってイキイキした時のお客さまの表情や目の輝きを見ることができたとき…
パーソナルカラー診断が終わった後に「そのまま洋服やコスメを買いに行きました!!!」と言われたとき…
「だからこの服を着ているとほめられて、この服を着るとピンと来なかったんだ〜!」とスッキリした様子がわかったとき …
「あ〜、パーソナルカラーの仕事をしていてよかった〜!」と思います。
そして趣味ではなくて仕事にするには、「プロ」になるわけで、理論の学びと実践の学びが必要。
資格は絶対必要ではないものの、信用度や知識を高めるためには資格があるとより説得力が出ます。
パーソナルカラーの仕事をするってどんな感じなのか、どんなことが必要か、イメージがわいてきましたか?
「仕事にしたい!」とご興味をお持ちになった方は、【パーソナルカラープロ養成講座】も開催していますのでご覧ください。私も講師をしております♪
◆この記事の執筆者 川上あすか先生
◆文部科学省後援AFT色彩検定1級・パーソナルカラーアナリスト・インテリアカラープランナー
総合商社に10年勤務後、アメリカ、タイ駐在を経てカラーリストに。カラー業界歴10年以上。個人診断、アパレル企業での研修や一般住宅のインテリアカラープランニング(塗料メーカーにて)の実績も多数。色彩の協会での公式テキスト執筆、講師育成にも携わる。
◆あすか先生、パーソナルカラーの仕事をする秘訣のレクチャーをありがとうございました!皆さま、ぜひ参考にしてみてくださいね^^
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