これだけは知っておきたい!パーソナルカラー(似合う色)の基本
2018年02月20日 更新日:
◆これだけは知っておきたい!パーソナルカラー(似合う色)の基本
カラースクール・インリビングカラー主宰の三浦まゆみです。
今回は、「これだけは知っておきたい!パーソナルカラー(似合う色)の基本」をまとめました。ご自身のパーソナルカラーを知りたい方、パーソナルカラーのプロとして似合う色診断をしたい方、ぜひご一読くださいね。
パーソナルカラー、似合う色を知るメリットとは?
【1】パーソナルカラーとは何か?
パーソナルカラーとは、似合う色のこと。あなたの個性や魅力を最大限に引き出す、あなただけの色です。
いろいろな方にお話をお聞きしてみると…
◆パーソナルカラーは、色彩のプロであるカラーリストが「あなたはこれが似合う!」とセンスで決めるものとか。
◆占いのラッキーカラーのようなものだとか。
◆元気な人だから元気な色が似合う、というように性格で決めるものだとか。
そんな誤解をされて理解されていることもあるようですが、本当は、そういったあいまいなものではありません。
似合う色は、人間の持つ色素(肌、眼、髪の色や質感)にマッチするかしないか、で決まります。
つまり、その方の見た目(性格は抜き)がどう見えるか?それに対してどの色がなじむか?という、客観的な情報で判断するものです。
【2】似合う色診断の決め手は、肌・髪・眼の「色素」
色素とは、人間の持つ肌、髪、眼の色や質感のことです。
日本人は黄色人種で肌が黄色く、髪も眼も黒い、とひとくくりにされがちですが、きちんと比べてみると意外に微妙に色は違うものです。
肌色もオークル系の黄みの肌から、ピンク肌。赤みが強い人もいれば、白くて赤みを感じさせない人も。眼も、真っ黒な瞳の方もいれば、ブラウンやグレーの人も。髪も、黒髪からブラウン、アッシュの人も。(アッシュは灰色のこと)
*写真は、手のひらの色を比べて見ているところ。微妙に色が違いませんか?
*こちらは、肌色の傾向をつかむためにカラーカードをあてているところ。肌色がどのカードの色に近いかをチェックすれば、オークル肌かピンク肌かが客観的に確認できます。
*眼の色をルーペで拡大してチェックしているところ。眼の虹彩(黒目の部分)には、柄があり、その柄の違いによって似合うタイプが違うのです(あくまでも統計論ですが)。
そして、色だけではなく、質感も大きく関係します。(色の勉強をしている方は、ここがしっかりわかると、似合う色を正確に診断できるようになるので要チェックです)
◆同じピンク肌でも、透明感がある肌か、パウダリーでマットな肌か。
◆同じブラウンの瞳でも、キラキラした輝きが強いか、穏やかで優しい印象か。
◆同じ黒髪でも、つやがあるのか、マットなのか。(これはお手入れの問題ではなく、もともとお持ちの個性の現れです)
こうした、「色と質感」にマッチするものが似合う色です。
「マッチする」、というのは、「同じ要素を持っている」という意味。例えば、
◆肌がオークル系であれば、黄みがかった色が似合う。
◆髪の量が多ければ、暗い重い色が似合う。
◆眼がキラキラしていれば、鮮やかな色が似合う。
などというように紐づけられています。
ただし、判断が難しいのが、人はロボットのように、全てが同じ色素傾向とは限らないということ。
「眼がキラキラしていて、髪もつやがあるけれど、肌はマットな感じ…となると、鮮やかな色が似合うと言ってもいいのかな?」
そんな疑問が出てきます。
いろいろな色素傾向が混在している場合、「たくさんある要素のうち、どの色素の影響が強いのか?」を多数決で見ていくと似合う色を見つけることができます。
実際には、色素のチェックだけではなく、ドレープというカラフルな色の布を使って顔映りの変化をチェックして似合う色を決めるというのが、一般的な方法です。
【3】ドレープを使って似合う色を診断する方法
パーソナルカラー診断では、ドレープというカラフルな色の布を一枚一枚、顔の下にあてていき、顔映りの変化をチェックして、似合う色を診断します。
通常は、100~150色程度のドレープで詳しく見ていきますが、簡易的に、大まかな似合う色の傾向をチェックする場合は、20色程度のドレープで診断する場合もあります。
ドレープをあてて、顔映りをチェックすることを、ドレーピングと言います。下記の写真のような形で色を変えたときに、顔色がどう変化するか?どの色だと、その方の色素にマッチするかを見極め、選んでいきます。
【4】似合う色と似合わない色の見え方の違い
下の写真は、似合わない色(上)と、似合う色(下)を身につけたときを比べたものです。ドレープの色とメイクの色も変えています。
顔の印象が変わっているのがわかりますか?
◆似合わない色の見え方
顔色が悪く、暗くくすんで見えるので、疲れて見えたり、老けて見られたりします。また、肌トラブルが目立ったり、赤みが強調され、顔が膨らんで見えたりもします。
全身で着たところを想像すると、なじまない、違和感がある、色だけ目立つ、といった印象を受けてしまい、色のせいでその人の魅力が半減してしまいます。
上の写真(左)の見え方としては、頬の赤みや肌トラブルが目立ち、大面積でこの色を着ると重たい印象になるので、年齢よりも老けて見られます。
◆似合う色の見え方
頬がバラ色になり、肌トラブルを目立たなくし、美白効果もあるのが、似合う色です。肌がなめらかに見え、リフトアップ効果もあるので、小顔に見せることができます。
表情が活き活きと見え、明るく美しく若々しい印象になります。
また、全身で着ても違和感がなくなじみ、きちんと顔が前に出て、その人の魅力を引き立ててくれるという、好印象度アップのカラーです。
上の写真(右)の見え方としては、肌がつるんとなめらかに見え、色白に。頬に自然な赤みが出て活き活きと若々しく見えます。
顔と布が自然につながり、見ていて違和感がないので、ナチュラルで無理をしていない感じ、これも親しみやすさや好印象につながる見え方です。
【5】自分に似合う色と似合わない色を知るメリットとは?
自分に似合う色と似合わない色を知っていると、どんなメリットがあるでしょうか。
最大のメリットは、色を使って、T.P.Oに合わせて、意図的に自己演出することができるようになることです。
例えば、似合う色を使いたい場面はというと?
◆初対面の人、大事な人と会うときに好印象に見せたい
◆仕事のプレゼンや面接で、活き活きと積極的に見せたい
◆結婚式のドレスで一番輝く自分を見せたい
◆デートのときに、よりかわいく、かっこよく見せたい
◆プロフィール写真で、自分の魅力を最大限に見せたい
逆に、意図的に、似合わない色を使って自己演出することもできます。
◆PTAの会合や会社の会議で、目立ちたくないとき → 似合わない色を着て、目立たない、地味な人になることは可能です。壁の花になりたいときは使ってみてください。
◆あまり気の乗らないお誘いで出かけてしまい、早く帰りたいとき → 似合わない色は、顔色を悪く見せるので、体調不良で早目に切り上げたいときに、外見からもアピールできます。(ただし、悪用しないでくださいね!)
パーソナルカラーを知ることは、似合う色を使うことだけが目的ではありません。
ときには、似合わない色も使うことで、なりたい自分に見せることもできます。
◆自分に似合う色と似合わない色はどんな色か?
◆似合う色を身に付けるとどんな印象に見え、似合わない色だとどんな印象に見えるか?
この2つをわかっておけば、上手に色を選ぶことで、色を着替えるだけで、今、見せたい自分を演出することができます。
「なりたい自分を、色でセルフプロデュースすることができる」
これが、パーソナルカラーを知る最大のメリットです。
【6】「パーソナルカラーの基本」のまとめ
パーソナルカラーとは、似合う色のこと。
似合う色は、人間の持つ色素(肌、髪、眼の色や質感)にマッチするかどうかで決まります。
実際には、ドレープを使って、色を変えたときの顔映りをチェックして、似合う色を診断する方法が一般的です(ドレーピングといいます)。
似合う色は、肌トラブルを隠し、若々しく美しく、かっこよく見せてくれます。逆に、似合う色は肌トラブルを目立たせ、老け顔、疲れ顔に見せてしまいます。
パーソナルカラーを知る最大のメリットは、似合う色を使うことだけではありません。
自分に似合う色と似合わない色の見え方を知り、シーンによって使い分け、色でセルフプロデュースできるようになる。これがパーソナルカラーの醍醐味です(^^)
◆似合う色には、スプリング、サマー、オータム、ウインターといった独特の分類方法があります。
あなたに似合う色は「スプリング」と言われても、色の特徴がわからないと色を選べないので、色の特徴を覚えておきましょう。
パーソナルカラーの4タイプの特徴や色を詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてくださいね!
◆パーソナルカラータイプ別「色の特徴、肌・髪・眼の特徴、タレント」のまとめ
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◆カラーコンサルタント 三浦まゆみ
◆文部科学省後援AFT色彩検定1級カラーコーディネーター
カラースクール・インリビングカラー主宰。「ビジネスで通用するカラーのプロを育成」をテーマに、【パーソナルカラープロ養成講座】、【色彩検定3・2・1級対策講座】などを開催。
カラー業界経験20年以上。老舗のカラーコンサルティング会社に15年勤めた後に独立。パーソナルカラー診断数は6,000名以上、カラーのプロ育成数は300名を超える。
阪急百貨店、結婚相談所ツヴァイ、大手ガス会社などでのカラー研修やイベント開催、メイクアップ商品のマーケティングカラー戦略、マンションやクリニックなどの建築の塗装カラーアドバイスなど、多岐にわたる分野でカラーコンサルタントして活躍中。
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