パーソナルカラーがわかりにくい色白サマーの診断のコツ
2024年11月22日
◆パーソナルカラーがわかりにくい色白サマーの診断のコツ カラースクール・インリビングカラー主宰の三浦まゆみです。 【パーソナルカラープロ養成講座】【星座カラーセラピー講座】【カラーリストのための集客講座】【色彩検定3級2級1級対策講座】などを開催しています! 私がカラー業界歴25年以上と長いので、現役カラーリストさんからのご相談も受け付けているのですが、「色白サマー」のパーソナルカラー診断が難しい!とよく聞くので、今回は似合う色の診断のコツを解説していきます! パーソナルカラー(似合う色)の傾向は、スプリング、サマー、オータム、ウインターの4シーズンに分類されます。 ◆パーソナルカラーの基本を知りたい方は、こちらをご覧ください。 パーソナルカラーは人間の肌、髪、眼の色素(色と質感)で決まります。4シーズン別に色素の傾向が違うのです。 サマータイプは、薄くてパウダリーなピンク肌、髪の量は少なめで柔らかく、眼は明るくソフトな印象。 タレントで言うと、石田ゆり子さんや綾瀬はるかさん、嵐の二宮和也さん、スケートの羽生結弦選手のような優しく繊細で上品なイメージの人です。 そんなサマーが似合うのは、「ブルーベースで明るく穏やかな色」。初夏の紫陽花のような淡いパステルカラーや薄いグレーや少しくすみのあるカラーです。 こういった淡いパステルカラーが似合うサマータイプは、すごく肌が白くて「日に焼けても色が黒くならずに赤くなって痛い思いをするだけ。白いままです~」という方も多いです。 こうした色白タイプのサマーの中には、パーソナルカラー診断がわかりにくい人がいます。 色が白すぎて、本来似合うはずのサマーの淡い色が「すごく似合う気がしない…」という感じに見えるのです。 今回は、そんな色白サマータイプの事例とパーソナルカラー診断のコツをご紹介しましょう。 「色が白くて水色だと寂しくなるのでサマーではないと思って、スプリングにしたんですが合っていますか??ちなみに暗い色は全然ダメです。」 こんなご相談がよく飛び込んできますが、水色が寂しく見えるサマータイプもいるので、実は注意が必要です! ◆サマーの水色が似合わない場合の診断のコツ 本当はサマータイプのピンク肌なら、ブルべサマーの水色は似合うはずです。でも、色がすごく白い人だと、サマーの水色が青ざめたような感じに見えることがあるんですよね。 そもそも、青というのは肌色の中に含まれない色なので(赤、ピンク、黄色、オレンジは肌色に含まれている色)そもそも肌になじみにくいから、よけいです。 ここで、お客様の肌色が黄み肌なら、イエベスプリングの可能性があります。 ですが、もしお客様の肌色がピンク肌だった場合は、「水色が似合わないからスプリングだ!」と思ってしまうと誤診の元です。単純に「水色」だけが似合わないケースもあるからです。 こういう場合は、ぜひもう1色、淡いラベンダーのドレープをあててください。 紫は、青に赤を足した色なので、肌になじむ可能性が高い。かつ、赤みがあるので肌に反射して頬にきれいなピンクの血色が出ることが多いです。 もし、淡いラベンダーが似合ったら、サマーの可能性大です☆ 【注意】ここであてるラベンダーの色は、マカロンカラーではなくシャーベットカラーのラベンダーにしてください。 なぜかというと、スプリングの人でマカロンカラーのラベンダーが似合う人もいるからです(スプリングは鮮やかな色が似合うのでマカロンカラーぐらい発色がよいと似合ってしまう)。 あくまでも淡いラベンダー(穏やかな色)でも、顔がぼけずに頬に血色が出て肌がキレイに見えた場合が、サマー判定となります! 「色がすごく白くてサマーだと同化しちゃうけど、穏やかな色の方がいいのでオータムにしました。オータムの薄い色が似合うタイプだと思いますが、合っていますか?」 こんなご相談がよく飛び込んできますが、薄い色が寂しく見えるサマータイプもいるので、実は注意が必要です! ◆ サマーの薄い色が似合わない場合の診断のコツ 本当はサマータイプなら、明るい色が似合うので薄いパステルカラーは似合うはずです。 でも、色がすごく白い人だと、顔と色が同化して「なんだか色が薄すぎない?」と思ってしまうことがあるんですよね。 とはいえ、鮮やかなスプリングやウインターだと派手になるから、穏やかな色が似合うはず。 ということは、「オータムなのかも!」と即決してしまうと、やはり誤診につながるので危険です(オータムは、イエローベースで暗くて穏やかな色)。 こういう場合は、この2色のドレープををあてて確認してください。 ◆1つは、サマーのオールドローズというちょっと濃いめのくすみピンク! サマーの人の中には、薄い色だとちょっと顔がぼんやりしてしまうけれど、ちょっと濃いめの色ならOK!という人がいるのです。 このオールドローズが似合ったらサマーの可能性ありです。 ◆さらに言うと、薄い色しか似合わないオータムはいません。 オータムタイプというのは、あくまでも「イエベで暗くて穏やかな色」が似合うので、暗い色が似合わなかったらオータムではないのです。 ですので、ぜひオータムのコーヒーブラウンのドレープもあててください。 コーヒーブラウンは、暗い黄みのブラウンですが、この色が似合わないオータムはいません。 このコーヒーブラウンをあてたときに、顔に影が入って肌が黒っぽく見えたり、重たい印象になった場合は、オータムではないと思ってください! ということで、もし、オールドローズが似合って、コーヒーブラウンが似合わなかったら、この色白のお客様はサマータイプである可能性が高いです。 もし、オールドローズが似合わなくて(寂しく見えるとか、血色が悪く見えるとか)、コーヒーブラウンで顔に影が入らずに存在感が出るようならオータムである可能性が高いです。 それから、よく聞くお悩みは「ドレープをあてて顔が明るく白く見えたときに、美白して似合うのか?青白くなって似合わないのか?の判断が難しい」です。 確かに、美白なのか、青ざめるのかの境界線は難しいところですが、1つの判断基準は「色が白く見えたときに、頬の血色が見えているかどうか?」です。 血色があって頬がふっくら見えれば、それは似合う色ですが、頬の血色まで消えてしまい顔が平面的にのっぺり見えるなら、それは似合わない色。必ず頬の赤みをチェックしましょう! また、スクールによっては、「あなたは十分肌が白いから、サマーにすると白くなりすぎるので、スプリングの色で赤みをのせましょう!」という言い方をしているところがあるようです。 スプリングの特に暖色系(赤、ピンク、黄色、オレンジなど)のドレープをあてると、サマーのピンク肌にドレープの色が反射して顔が赤っぽく見えるのを「赤みがのっていて健康的で可愛い」と判断しているそう。 でも、「赤みをのせる」というのは基準が難しいと思いませんか? 「どこからが赤みがのっていて、どこまでが赤みがのっていないのか?」を判断するのは、初心者のカラーリストもお客様にも難しいと思います。 ですので、人によって判断があいまいになる部分を、似合う色の判断基準にしないことをお勧めします。 ちなみに、肌に全く黄みを感じないスプリングはいないので(黄みがないとイエベの色は似合わない!)、スプリングのドレープをあてて頬に赤みがのったとしても、全く肌に黄みがない人だったら、ブルべの可能性もありますので、よくよく注意して診断してくださいね! 今回は、【 パーソナルカラーがわかりにくい色白サマーの診断のコツ】というテーマで解説しましたが、いかがでしたか? 色白さんは羨ましい限りなのですが、すっごく色が白い人だと診断の際に「迷子」になるケースもあるので、注意して診断してください! そして、今回はドレーピングの解説をしましたが、似合う色の根拠となるのは、肌・髪・眼の色素(色と質感)です。 特に今回の場合は、「サマーなのかスプリングなのか?」で迷うパターンと「サマーなのかオータムなのか?」で迷うパターンだったので、肌色のチェックが重要なポイントです。 パッと見た目で判断せずにきちんと肌色カードをあてて、「イエベのオークル肌なのか?」「ブルべのピンク肌なのか?」をしっかり確認しましょう。 ピンク肌だった場合はサマーの可能性が高いので、よくよくドレーピングで確認してくださいね(^^)/ ◆ちなみに… 肌色のチェックカードは、いろいろと市販されているものもありますが。 インリビングカラーの【パーソナルカラープロ養成講座】で使っている肌色カードはオリジナルのカラーラインナップで、しかも他のスクールと肌色のチェック方法が違います。 現役カラーリストさんが受講をされた際には「え!そうやってチェックするんですね!前のスクールでは教えてもらえませんでした。知らなかった!!」とけっこう驚かれています。 そう、「どんなツールを使うのか?」「そのツールをどうやって使ってチェックするのか?」で診断の正確性はかなり変わります。 三浦が25年以上のパーソナルカラー診断の経験の中で、「これが一番誤診しない」という方法で色素チェックしているので、肌色の見極めに自信がない方はぜひ受講してみてください♪自信を持って診断できるようになりますよ(^_-)-☆ 私が肌色の見極めには相当苦労したので…研究に研究を重ねました!!汗と涙の結晶です(笑) ◆パーソナルカラーの診断力と提案力アップの秘訣は、メールマガジンでも配信中なのでぜひご覧ください♪ 「他のは読まなくてもまゆみ先生のメルマガはつい読んじゃう!」「届くたびにノートにまとめて勉強しています!」「こんなノウハウ無料で教えちゃっていいんですか??」など嬉しいご感想をいただいています☆ ◆メルマガ登録は【パーソナルカラーのプロになる秘訣・登録フォーム】からどうぞ! ◆カラーコンサルタント 三浦まゆみ ◆文部科学省後援AFT色彩検定1級カラーコーディネーター カラースクール・インリビングカラー主宰。「ビジネスで通用するカラーのプロを育成」をテーマに、【パーソナルカラープロ養成講座】、【星座カラーセラピー講座】、【色彩検定3・2・1級対策講座】などを開催。 カラー業界経験25年以上。老舗のカラーコンサルティング会社に15年勤めた後に独立。パーソナルカラー診断数は6,000名以上、カラーのプロ育成数は400名を超える。 阪急百貨店、結婚相談所ツヴァイ、大手ガス会社などでのカラー研修やイベント開催、メイクアップ商品のマーケティングカラー戦略、マンションやクリニックなどの建築の塗装カラーアドバイスなど、多岐にわたる分野でカラーコンサルタントして活躍中。 ◇詳しいプロフィールはこちら ◆関連記事パーソナルカラーがわかりにくい色白サマーの診断のコツ
【1】パーソナルカラーサマーの特徴と似合う色の傾向
【2】水色が似合わない!?色白サマーの診断のコツ
【3】パステルカラーが変!?オータムと迷う色白サマータイプ
【4】美白なのか?青白いのか?似合う色の難しい判断
【5】まとめ