パーソナルカラーが難しい事例と診断のポイント「ウインター・スプリングが似合うタイプ」(2022年5月更新)
2022年05月28日 更新日:
◆パーソナルカラーが難しい事例と診断のポイント「ウインター・スプリングが似合うタイプ」
カラースクール・インリビングカラー主宰の三浦まゆみです。 【パーソナルカラープロ養成講座】【色彩検定3級2級1級対策講座】などを開催しています!
先日、表参道のスタジオで似合う色の診断が難しいお客さまの見極めをサポートしてほしいということで、カラーリストさんのパーソナルカラー診断のアドバイスをしに行ってきました。
こちらは、パーソナルカラーリストさん向けのマニアックなカラー診断の話になりますが、事例をお伝えすることで、ブログを読んでくださっている方のお役に立つと思うのでレポートさせていただきます!
◆「パーソナルカラーって何?」という方は、「パーソナルカラーを知るメリット」の記事も読んでみてくださいね。
パーソナルカラーが難しい事例と診断のポイント「ウインター・スプリングが似合うタイプ」
【1】ウインター・スプリングが似合う人の肌・髪・眼の色素傾向
今回のお客様は、肌にツヤがありピンクとオークルの中間肌、眼が明るめでハッキリ&キラキラ、髪は黒くて、ツヤあり、の美人のお客さま。
美人さんは、何色でも似合うような感じがして見極めが難しいことが多いのです。お顔立ちがはっきりしていると、幅広く色を着こなしてしまいます。
普段は、黒や白、ベージュなどのベーシックなカラーをよく着るとおっしゃっていました。
【2】ウインター・スプリングが似合う人のドレーピングでの見え方
まず、ドレーピングを始めてみて、オータムの色は、顔に陰が入るしくすむ、老けるのでNG。
残ったスプリング、サマー、ウインターの3択で、最終的に似合ったのは、1番似合うファーストシーズンがウインター、2番目に似合うセカンドシーズンがスプリングでした。この2つのタイプの色の共通点は「鮮やかな色」だということ。
パーソナルカラーは、肌色を、イエローベースとブルーベースに分けて診断されることが多いのですが、実はその中間の肌色の方もいるんです。
色には、「イエロー・ブルー」といった色み以外に、「鮮やかさ・穏やかさ」、「明るさ・暗さ」という要素もあるので、色み以外の要素が大事な方もいるんですね。
この考え方を知らないと、無理にイエベ・ブルべを見極めようとして迷ってしまうことも。ここでつまずいたパーソナルカラーリストさんはいつまでたっても「似合う色診断に自信が持てない」という悩みを解消できないことが多いのです。(正直、こういうご相談はよく受けます)
簡易診断用の28色のテストドレープを当てたときの見え方は。
「赤」はどのタイプも全て似合う。「茶系」は濃くないと似合わない。「ベージュ」は顔がぼける。「パステルカラー」だと物足りない。「濃い色(鮮やかな色)」ほど目鼻立ちがハッキリしてくる。
つまり「鮮やかな色=スプリングとウインター」が似合うということです。
ビビッドグリーンよりも鮮やかなロイヤルブルーが似合う。黄みのブラウンは黄ばむけれど、暗い黒でも全く顔に影が入らずにかえって華やか。キリッとスッキリする。
ということで、イエローベースのスプリングよりもブルーベースのウインターがより似合いました。
【3】ウインター・スプリングが似合う人の色選び&着こなしポイント
今回のケースは、スプリングよりもウインターが似合った決め手は、「ブルーベース」の色の方が肌うつりがよかったからです。
残った要素の色の明るさに関しては、明くても暗くてもどちらも顔色に変化はありませんでした。暗くても顔に影は入らず、明るいと肌はキレイに見えます。
ただし、薄い色を大きい面積であてるとぼけた印象になってしまいます。眼も髪もハッキリとして黒いので、色が薄いとつり合わないのです。こういう場合は、締め色として、暗い色、あるいは鮮やかな色を1色加えてコーディネートしてほしいです。
ウインターやスプリングといった「鮮やかさ」が似合う人は、メリハリのあるコーディネートが似合います。ぼんやりとしたグラデーション配色やカマイユ配色(色の差が微妙な配色)にすると個性が活きません。
【4】パーソナルカラー診断に迷った時の解消法・タレントの似合う色で解説 !
パーソナルカラー診断に迷う時は、「肌・髪・眼の色素」を再度チェックしてください(色素とは、肌・髪・眼の色や質感のこと)。
似合う色の根拠は人間の持つ色素です。極端な話、ドレーピングしなくても、顔の色素を見れば似合う色はある程度予想がつくのです。
この「色素」について4シーズン別にきちんと分類して把握できているパーソナルカラーリストさんは、どんなモデルさんでも診断できます。
「鮮やかな色」が似合う方は、日本人には少ないのですが、このタイプのタレントさんを並べて見てみると共通点があります。(あくまでもお会いしたことはないので写真判断ですが)
大地真央さん、和田アキ子さん、賀来千香子さん、真矢ミキさん。
みなさん、眼がキラキラして髪にもツヤがあり、肌もしっかり、ハリ感もあります。
メリハリのある真っ白、真っ黒、鮮やかな色が似合い、ベージュや可愛らしいパステルトーンでは寂しかったり物足りなかったりして見えると思いませんか?
【5】まとめ
今回は、似合う色が「ウインター・スプリング=鮮やかさが似合う方」のパーソナルカラー診断事例を書きました。
イエローベース・ブルーベースのどちらかに決めきれない、中間(ニュートラル)の肌の人もいますので、無理にどちらかに決めずに、他の要素(鮮やかか穏やかか、明るいか暗いか)のうちのどれが一番似合うポイントなのかを見極めていきましょう。
「鮮やかさ」が似合うタイプのドレーピングで色の見え方の特徴は、4シーズンに関係なく、鮮やかな色なら似合う(例えば、赤はもともと鮮やかなので、4シーズンのどのタイプも似合う)。
逆に、穏やかな色だと4シーズンに関係なく似合わない(例えば、ベージュやグレーは、もともと穏やかなので、4シーズンのどのタイプも似合わない)ということです。
迷ったら、似合う色の決め手となる「肌・髪・眼の色素」の傾向を確認しましょう。あらかじめ、各シーズンの色素の特徴をタレントさんなどで確認しておくとわかりやすいです。
似合う色の判断が難しい方こそ、お客様自身も似合う似合わないの違いを体感をしにくいので、ぜひパーソナルカラーリストが、色素&ドレープの見え方をしっかり把握して、噛み砕いてわかりやすい言葉でお伝えしてほしいですね!
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◆カラーコンサルタント 三浦まゆみ
◆文部科学省後援AFT色彩検定1級カラーコーディネーター
カラースクール・インリビングカラー主宰。「ビジネスで通用するカラーのプロを育成」をテーマに、【パーソナルカラープロ養成講座】、【色彩検定3・2・1級対策講座】などを開催。
カラー業界経験20年以上。老舗のカラーコンサルティング会社に15年勤めた後に独立。パーソナルカラー診断数は6,000名以上、カラーのプロ育成数は300名を超える。
阪急百貨店、結婚相談所ツヴァイ、大手ガス会社などでのカラー研修やイベント開催、メイクアップ商品のマーケティングカラー戦略、マンションやクリニックなどの建築の塗装カラーアドバイスなど、多岐にわたる分野でカラーコンサルタントして活躍中。
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