カラーリスト育成のプロが教える!「パーソナルカラー診断がわからないときの3つの解消法」
2018年12月12日 更新日:
◆カラーリスト育成のプロが教える!「パーソナルカラー診断がわからないときの3つの解消法」(12月12日更新)
カラースクールIn-Living-Color主宰の三浦まゆみです。
6月18日、19日に、【パーソナルカラープロ養成2日間集中講座】を開催しました。今回は、イメージコンサルタントのプロ養成をしている先生、メイクとパーソナルカラー診断をしているカラーリストさん、オーダースーツの仕事をしている女性が参加されました。
それぞれのフィールドは違いますが、やはり色が関わる仕事なので、「パーソナルカラーは欠かせない!」ということで学びにいらっしゃいました。メイクも洋服も!男性のスーツも!似合う色か似合わない色かで、相当印象が変わりますものね。即実践!という皆さまなので、真剣に受講されている姿が印象的でした(^^)
私はパーソナルカラーのプロを150名以上育成してきましたが、そんな中で、パーソナルカラーを勉強中の方や現役のカラーリストさんからも聞かれる「よくある質問」がこちら。
「パーソナルカラー診断の分析に迷ったらどうしたらいいでしょうか?」
確かに、パーソナルカラーが難しいお客様だと、ドレープをあてながら、「う~ん、どれも似合って見えるような気がする…」あるいは、「いろいろ見過ぎて、どれも似合わなく見えてきた!!」となってしまうこともあり、こうなるとさあ大変!
冷や汗をかきながら、顔は笑顔をキープして、頭の中は必死でフル回転 (+o+) 「誰か助けて~~!」って(笑)
こういう状態は、私も新人の頃はよくあることでした。パーソナルカラー診断の分析に迷いだすとパニックになりますよね(^_^;)
今回は、そんなパーソナルカラー診断に迷ってしまうという方に、私がいつもやっているパーソナルカラー診断の秘訣をお伝えします☆このような内容です!
カラーリスト育成のプロが教える!「パーソナルカラー診断がわからないときの3つの解消法」
【1】パーソナルカラー診断がわからないときは「〇〇を変える」が正解!!
【2】お客様が納得する正確なパーソナルカラー診断に必要なツールとは?
【3】ドレーピングで迷ったら「パーソナルカラーの決め手」に立ち返る!
【4】まとめ
カラーリスト育成のプロが教える!「パーソナルカラー診断がわからないときの3つの解消法」
【1】パーソナルカラー診断がわからないときは「〇〇を変える」が正解!!
パーソナルカラー診断がわからないときの解決策はいろいろあるのですが、一番簡単にできて、でもけっこう大事なことをご紹介します。
その方法は、「視点を変える」ということです。
パーソナルカラー診断に集中していると、ドレーピングの時に、どんどんお客様の方に近づいていって、ジーッと顔色の変化ばかりに目がいってしまうことがありませんか?
◆顔に影が入っていないかな?
◆顔色が悪くなっていないかな?
◆顔が疲れて見えていないかな?
◆顔に不自然な赤みが出ていないかな?
◆顔が黄ばんで見えないかな?
◆顔にドレープの色が反射していないかな?
といった具合いに。もちろん、こういった「顔色の変化をきちんと見極める」という視点もとても大切です。
でも、肌がしっかりしていて強い色素の人だったりすると、ドレープの色を変えても顔色があまり変化しないこともあるんですよね。
こういう場合、「ドレープを何度もあてていたら、顔色がいつか変化するのではないか?」とそこに固執して見ていても、一向に顔色は変化しません!
あなたの目がおかしくて顔色の変化が見えないのではなく、そもそも顔色が変化しずらい人がいるのです。そこは安心してください(^^)
でも、顔色が変化しないとなると、どれが似合うかわからなくなるので、「このままじゃパーソナルカラーが決められない!!」と焦りますよね。
こういうときこそ、「視点を変える」という方法を試してみてください。
具体的にどうするかというと、「顔色の変化を見る」のではなく、「顔とドレープのバランス、一体感を見る」という視点に切り替えてほしいのです。
つまりは、ちょっと引いて、ドレープを含めた上半身全体を見てみる、ということです。
◆顔とドレープは、自然に一体になってなじんで見えているかな?
◆顔よりもドレープだけが目立ったり、浮いて見えていないかな?
◆逆に、ドレープの色が薄すぎて、顔に比べて色が物足りなく見えないかな?
◆ドレープと顔が、1対1で同じくらい前に出て見えているかな?
◆この色を全身で着たら重すぎないかな?
◆逆に、この色を全身で着たら軽すぎないかな?
と、このような感じで見てみてください。
イメージ的には、下の写真くらい引きの視点です。実際に、ドレープをお客様にあててクリップなどで落ちないように固定して、少し離れた場所から見てみてもいいくらいです。
パーソナルカラー診断がわからないときは、この引きの視点を忘れてしまい、顔色の変化ばかり追い求めていることが多いのです。ですので、そんなときこそ、一呼吸おいて、ちょっとお客様から離れて、全体の姿を確認してみましょう。
こうすると、意外に客観的に見ることができて、「あ、この色は似合わない」とか「似合う」とか、判断できるるようになりますよ☆
迷ったときこそ、目の前の顔色に固執せず、「引きの視点を持つ」。これ、すごく大事です。試してみてくださいね!
【2】お客様が納得する正確なパーソナルカラー診断に必要なツールとは?
ドレープをあててパーソナルカラー診断している途中で、似合う色がわからなくなってしまったときのもう1つの解消法。それは、「ドレープの色数を増やす」ということです。
例えば、よく「簡易パーソナルカラー診断」ということで、ドレープの中でも、ピンク、グリーン、黄色・・・など20~30色の4シーズンの代表的な色をあてて診断結果を出すことがありますが、限られた色数のドレープだと、似合う色がわかりずらいこともあります。(診断が難しいタイプだと特に!)
◆こちらは、In-Living-Colorで販売している、正確な似合う色診断ができる!【パーソナルカラー診断32色ドレープセット】です。
その場合は、簡易診断用のドレープだけではなく、もっと色数を増やして、いわゆるフル診断用のドレープもあててみましょう。
例えば、簡易診断用のドレープが32色しかないとしたら、スプリングタイプにすごく似合うオレンジ色がなかったり、サマータイプにすごく似合うラベンダー色がなかったりしますよね?
このお客様が「ラベンダー色」が似合うかどうか確かめてみたい!と思ったら、頭で想像しているだけではなく実際に色を当てた方が話が早いです。
「簡易診断では、簡易診断用のドレープしか使えない!」「色数が少ない中で見分けられるのがプロ!」とか、もしそんなことを思っているとしたら、その考えはゴミ箱にポイしちゃってください(笑)
今ここに、パーソナルカラー診断に迷うお客様がいるのであれば、「わからないけど無理矢理診断する」のではなく、「きちんと正しい診断をする」ことが本来の目的ではないでしょうか?
そうしてこそ、自分のパーソナルカラー診断の精度も上がるし、正しいパーソナルカラーがわかってお客様も納得してくれるし喜んでくれるし、口コミや紹介もうまれるかもしれない(^^)
ですので、あまり堅苦しく考えず、簡易パーソナルカラー診断で迷ってしまったら、フル診断用のドレープを出してきてあててください。
フル診断用のドレープなら、通常100色くらいはあります。色数を増やすことで、色による顔色の変化の違いをもっと詳しく確認することができるので、パーソナルカラーを見極めやすくなりますよ!
こんなふうに、自分でも納得がいく正しいパーソナルカラー診断を繰り返すうちに、結果、少ない色数の簡易診断用ドレープだけでも、きちんと診断できるようになりますから安心してください(^^)
何事も、スキルアップには手順があります。途中をすっ飛ばすと、間違ったパーソナルカラーの判断基準が身に付いてしまうので要注意です!
【3】ドレーピングで迷ったら「パーソナルカラーの決め手」に立ち返る!
最後にもう1つご紹介する解消法、それは、「色素チェックをする」ことです。色素とは、人間の肌・髪・眼の色と質感のことで、パーソナルカラーの決め手となります。
例えば、肌が黄みっぽいオークル肌の人はイエローベースの色が似合い、肌がピンクっぽい肌の人はブルーベースが似合う。眼が明るい人は明るい色が似合う、眼が暗い人は暗い色が似合う。というように、その人の色素傾向に似ている色が似合う色です。
*写真は、肌と髪色の色素チェック用ツールです!
スプリングのような「イエローベースで明るくて鮮やかな色」が似合う人は、黄みの肌、明るいキラキラした瞳、ツヤのある茶色いサラサラした髪、という色素傾向を持っています。逆に言えば、そういう色素傾向だから、スプリングの色が似合うのです。
◆各シーズンの色素傾向が知りたい方は、パーソナルカラータイプ別「色の特徴、肌・髪・眼の特徴、タレント」のまとめをご覧ください☆
ドレーピングでパーソナルカラー診断に迷ったときには、この色素チェックをしてみましょう。
例えば、スプリングとサマーで診断に迷ったら、この人はスプリングとサマーの色素、どっちに近いだろう?肌はスプリングとサマーの両方の要素があるけど、髪はサマーっぽい柔らかくて黒っぽい、眼は明るくて茶色いけどグレーっぽくてソフトな感じ…サマーの要素の方が多数決すると多いかも…。
というように色素の傾向を冷静にチェックして要素を多数決していくと、微妙な顔色の変化に振り回されず、意外に冷静に判断できることが多いのです(^^)
In-Living-Colorのパーソナルカラープロ養成講座では、ドレーピングをする前に、必ず色素チェックをします。
この色素チェックを細かくもれなくすることで、ドレーピングする前に既に「この人に何が似合うか?」の予想がつくようになります。ですので、ドレーピングは「本当に予想が合っているかな?」という確認程度で済みます。
そのくらい、色素チェックって大事なポイントです。ドレーピングしていて迷ってしまったら!ぜひ色素の傾向を1つずつチェックしてみてください。きっと似合う色が見極められるはずです!
【4】まとめ
今回は、【カラーリスト育成のプロが教える!「パーソナルカラー診断がわからないときの3つの解消法」】というテーマでした。
やはり、パーソナルカラー診断が難しいタイプのお客様もいらっしゃいます。ドレーピングをしながら「う~ん…似合う色がわからない…(-_-;)」とわからなくなってしまったら、焦らずにこの3つの解消法を思い出してください。
1つ目は、「視点を変える」ということ。顔色の変化だけを確認するのではなく、顔とドレープのバランスや色との一体感を確認することが大事です。肌が強い人は、そもそも顔色が変化しにくい傾向にあるので、ジーッと顔だけを見ていてもさらに迷うだけなので注意しましょう!
2つ目は、「ドレープの色数を増やす」ということ。少ない色数のドレープで判断がつけばそれに越したことはないのですが、やはり簡易診断用のドレープでは見極めにくいこともあります。その場合は、フル診断用のドレープから色を足して実際にあててみましょう。「いろいろな色を見たら診断できた!」というケースはよくあります(^^)
3つ目は、「色素チェックをする」ということ。パーソナルカラーの決め手となる肌・髪・眼の色や質感をチェックしながら、「どのシーズンの色素傾向に近いお客様なのか?」をしっかり見極めていってください。
ドレーピングだけだと、その場の照明環境が悪くて迷ったり、お客様が「この色は似合わない気がする。だって顔が赤くなるから。」と感覚でおっしゃる意見に振り回されてしまうこともあるので、そこも要注意です。迷ったら冷静に「色素の指さし確認!(笑)ですよ(^_-)-☆
私も経験がありますが、パーソナルカラー診断に迷い出すと、本当にパニックになることがありますよね。「お客様に迷っているのを悟られてはいけない!」と思えば思うほど焦る(^^;)
でも、迷ってもいいんです。迷っている姿をお客様に見せてもいいんです。
だって、お客様はカラーのプロではないのでそこまで細かくパーソナルカラー分析していません。プロはプロの視点で細かく分析した上で、それでも難しいタイプだから迷っているのです。そもそもの見ているレベルが違うので、難しければ迷うのは当たり前です!
「お!お客様はなかなか診断が難しいタイプですね!これは判断に迷うな~~慎重に診ていきますね~!」と、堂々と迷っていることを伝えてください。笑顔で堂々としていたら、迷ってもお客様は不安になりません♪
ただし、プロ意識はきちんと持って、常にパーソナルカラーの正確な診断力を磨くことも大切!大事なお客様を喜ばせるためには、必要な努力です(^^)
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