スプリングとオータムでパーソナルカラー診断に迷ったときのチェックポイント(2022年5月更新)
2022年05月07日 更新日:
◆スプリングとオータムでパーソナルカラー診断に迷ったときのチェックポイント(2022年5月更新)
カラースクール・インリビングカラー主宰の三浦まゆみです。
先日、パーソナルカラープロ養成講座の体験説明会にいらした方から、「スプリングとオータムの見極めが苦手で、いつも間違えるんです…」というお悩みを伺いました。
他の方からも、「オータムの人の診断が難しい!」「オータムをあまり見たことがないのでわからない(泣)」という声もよくお聞きしますので、今回は、スプリングとオータムの違いとそのパーソナルカラー診断のチェックポイントをご紹介していきます^^
スプリングとオータムでパーソナルカラー診断に迷ったときの3つのチェックポイント
【1】タレントでチェック!そもそもイエローベースが似合う人ってどんな人?
まずは、大前提の話からですが、日本人は黄色人種ではありますが、実はイエローベースの人よりブルーベースの人の方が多いんです。ですので、私がパーソナルカラー診断をしていてもあまり出会わない貴重!なタイプです(天然記念物のように言ってすみません~笑)
例えば、タレントで言うと、優香さん、飯島直子さん、田中律子さんのような方です。
色素傾向の共通点としては、全員、黄みの褐色肌、カラーリングされているので元の髪色はわかりませんが、茶髪にしていても似合う。眼も真っ黒というよりはブラウン系です。
全体的に黄みの要素があるので、マイルドな温かみや包容力のある印象をお持ちです。黄色、オレンジ、黄みのピンク、黄みの赤、グリーン、ベージュ、ブラウンが特に似合います。
写真を何枚か見るとわかると思いますが、イエローベースの方はブルーやグレーがあまり似合わないので、顔色が悪く見えたり寂しそうな印象になってしまいます。この顔映りはわかりやすいので、ぜひネット検索してチェックしてみてくださいね!
ただし、今回はたまたま褐色肌のタレントを挙げましたが、このイエローベースタイプには、色白肌の方もいらっしゃるので注意しましょう。色白肌の方も場合も、黄みを感じさせます。
イエローベースの方で、黄みのない肌の人は私は今までお会いしたことがないので、肌色は重要チェックポイントです^^
◆パーソナルカラーって何?という方は、「これだけは知っておきたい!パーソナルカラー(似合う色)の基本」の記事も合わせてご覧くださいね!
【2】スプリングとオータムの違いとは?「肌・髪・眼の色素のチェックポイント」
では、このイエローベースが似合うタイプで、スプリングがより似合う人とオータムがより似合う人との違いをチェックしていきましょう。まずは、「肌・髪・眼の色素のチェック」です。
パーソナルカラーの決め手は色素です。色素とは、人間の肌・髪・眼の色や質感のことを言います。この色素傾向が人によって違い、それにマッチするのが似合う色です。
例えば、眼が明るい人は明るい色が似合い、眼が暗い人は暗い色が似合う、といったように、色素と似ている色が「似合う色」ということになります。
つまり、スプリングとオータムの色素傾向の違いをチェックすれば、パーソナルカラーが診断できるということです。こちらがその違いです。
【スプリングタイプの色素の特徴】
オークル系で薄くて透明感のある肌。ツヤやハリもあります。髪はサラサラとしていて、量は少なめ。天使の輪が見える人も多い、ツヤのある髪質です。眼は明るくてキラキラしている輝く瞳です。
こういう色素傾向なので、第一印象は、若々しくて親しみやすい、年齢を重ねてもかわいい雰囲気の方が多いです。
*髪は、実際に触ってみると量などの傾向がよくわかります^^
【オータムタイプの色素の特徴】
オークル系で厚くてしっかりした肌。マットな肌質をしています。髪は量が多くて、太くてしっかりしています。ツヤ感はあまりなく、マットな印象です。眼は深くて穏やか。黒目がちな人も多いです。
こういう色素傾向なので、第一印象は、落ち着いた存在感のある感じ、暖かみや包容力を感じさせる方です。
このの比較を参考に、まずはモデルの色素傾向がどちらのタイプに当てはまるかを、しっかり確認してみましょう!
【3】スプリングとオータムが似合う色は?「ドレーピングでの顔色チェックのポイント」
次に、スプリングとオータムタイプの、「ドレーピングでの顔色をチェック」していきましょう。ドレーピングとは、カラフルな色の布を顔の下にあてて、顔映りのいい似合う色を見つけるパーソナルカラー診断の方法です。
スプリングとオータムのドレープをあててドレーピングしたときに、特にチェックしてほしいポイントはこちらです。
◆スプリングのパステルカラーとオータムのダークカラーのどちらが似合う?
スプリングがより似合う場合、パステルカラーをあてると肌うつりがよく明るく見え、ダークカラーをあてると顔に影が入る方が多いです。影が入ると疲れた印象や暗い印象にになってしまいます(^_^;)
ただ、この比較をしたときに気をつけてほしいのは、オータムタイプはそもそも肌が強くて色の影響を受けないので、スプリングのパステルカラーも似合って見えてしまうということです。
「パステルカラーも顔色がよく見えるし、かわいい気がする!」と、早合点しないように要注意!念のため、「でも、全身着たらどうかな?」という視点でも必ず確認してください。
全身で着たら、ぼけそうだよね、明らかに色素の方が重たいなぁ。逆に、ダークカラーだと、顔がグッと前に出て、落ち着いた雰囲気が増すよね。
と、思えた場合は、オータムタイプである可能性が高いです(^^)
オータムの人の肌の厚さで着こなせてしまう色の幅に惑わされないこと!これは大事なパーソナルカラー診断の見極めポイントです。
【4】ドレープを使わない!?「2色だけで診断するパーソナルカラーチェックのポイント」
最後に、そもそもドレーピングしなくても、あるいは、ドレーピングした後にも、使えるパーソナルカラーチェック方法をお伝えします。
それは、メイクカラーでのチェック。特に今回は、2色の口紅を試してもらい、スプリングなのかオータムなのかを見極める方法です。
用意していただきたい2色の口紅は、スプリングの「コーラルピンク(鮮やかめの黄みのピンク)」と、オータムの「ブラウンレッド(ブラウンっぽいダークな赤)」です。
この2色の口紅を塗り比べてみてください。
スプリングタイプが付けると、さすがにブラウンレッド重すぎる、と感じるはずです。そして、オータムタイプは、コーラルピンクも似合いますが、確実に、ブラウンレッドで顔が締まる見え方をするはずです。
このブラウンレッドがハマる!似合う!というのは、他の人にはないオータムタイプならではの特徴です。場合によっては、メイクでチェックした方がドレーピングするよりもわかりやすいかもしれません(^^)
【5】まとめ
「スプリングとオータムの違い」、そして、「パーソナルカラー診断のチェックポイント」をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
そもそもイエローベースの日本人は少ないので、見極めるのが難しいと思います。タレントの優香さん、飯島直子さん、田中律子さんなどの顔を思い浮かべながら、イエローベースの色素傾向をしっかり頭に入れておいてください。
その上での、チェックポイント【1】は、肌・髪・眼の色素傾向の違いです。モデルの色素が、スプリングとオータムのどちらの色素傾向に近いかをチェックすることで、パーソナルカラーの判断がつくようになります。
スプリングもオータムも、共通点はイエローベースなので、肌・髪・眼の色みは似ている(オークル肌、茶系の髪や瞳)ので、そこはあまりチェックしなくてOKです。
特に、違いが出やすい、肌の厚さ、髪の量、眼の明るさ、そして、ツヤ感や眼の輝きがあるかどうかを比較するとわかりやすいです。色素は色だけではなく質感を確認することも大切です。
また、チェックポイント【2】は、ドレーピングでの顔色の変化の違いです。スプリングの場合はパステルカラーの顔映りがよくダークカラーは暗く見えます。
ただ、オータムの場合、肌がしっかりしているので、パステルカラーも似合って見えてしまうことがあります。その見え方に騙されないように、必ず「全身で着たときの見え方」も確認しましょう。
パステルカラーだと、ぼやけた印象になり、ダークカラーの方が顔が締まって見える場合は、オータムの可能性が高いです。
最後に、チェックポイント【3】は、メイクカラーの似合い方の違いです。必ずドレープを使って診断しなくてはいけないというルールはないので、口紅などを使って肌とのなじみ感を見たり、顔とのバランスをチェックすることも有効です。
スプリングタイプにはコーラルピンクの口紅が似合いブラウンレッドは重すぎる。でも、オータムタイプはコーラルピンクの口紅も似合うけれど、ブラウンレッドだともっと大人っぽい存在感のある個性が活きる。この違いをしっかり確認してくださいね!
パーソナルカラー診断は、パッと見でわかりやすい人もいますが、「いったいどれが似合う色?」と悩んでしまうようなわかりにくい人もいます。でも、必ず、色素の傾向をチェックして、ドレーピングなどの色の見え方を分析していけば、正確に診断できますので安心してください。
大事なことは、その場でなんとかしようと思わないことです。事前に、各タイプの色素傾向やドレーピング時の色の見え方を予想しておくこと。その上で、お客様のパーソナルカラー診断にのぞんでください。予習をしっかりしておけば、現場で焦らずに冷静にチェックできるはずです♪
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◆カラーコンサルタント 三浦まゆみ
◆文部科学省後援AFT色彩検定1級カラーコーディネーター
カラースクール・インリビングカラー主宰。「ビジネスで通用するカラーのプロを育成」をテーマに、【パーソナルカラープロ養成講座】、【色彩検定3・2・1級対策講座】などを開催。
カラー業界経験20年以上。老舗のカラーコンサルティング会社に15年勤めた後に独立。パーソナルカラー診断数は6,000名以上、カラーのプロ育成数は300名を超える。
阪急百貨店、結婚相談所ツヴァイ、大手ガス会社などでのカラー研修やイベント開催、メイクアップ商品のマーケティングカラー戦略、マンションやクリニックなどの建築の塗装カラーアドバイスなど、多岐にわたる分野でカラーコンサルタントして活躍中。
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