パーソナルカラー診断を間違えないための肌色・肌の特徴チェック法
2017年11月30日 更新日:
◆パーソナルカラー診断を間違えないための肌色・肌の特徴チェック法
カラースクールIn-Living-Color主宰の三浦まゆみです。
今回は、【パーソナルカラープロ養成 短期集中講座】の生徒さんからの質問にお答えした内容をシェアします。
最近、In-Living-Colorの講座には「他のスクールで学んだけれど、さらにまた学びたい!」という現役のカラーリストさんも多く参加されています。勉強熱心で素晴らしいですね!!
特に、「肌、眼、髪の色素(色や質感)のことがよくわからないので知りたいです」という方が多いのですが、やはり色素がパーソナルカラーの決め手になるので、しっかりスキルを習得しておきたい部分ですね。色素をしっかりとらえられるようになると、ドレープを当てなくても顔を見ただけで似合う色の予想がつくようになるので、そうなると診断の正確さもアップします♪
しかし…そんな現役のカラーリストさんは、既にいろいろ学ばれているだけに質問がマニアック(笑)例えば、こんな質問が出ました。
【1】黄みの肌でもブルーベースの人はいるんですか?
【2】私は日焼けするので、冬の時期と夏の時期と肌色が全然違うんです。冬と夏に2回診断を受けるべきですか?
【3】自分の肌は黄色いと思ったのに、他スクールの先生にはピンク肌と言われました。人による捉え方の違いをなくす方法ってありますか?
なかなか深い質問!初心者からは出ない質問ですね!私はこういうマニアックな質問に答えるのは好きですが(笑)
ただ、パーソナルカラー診断をしていると、多くの人が疑問に思う内容だと思いますので、今後カラーを学ぶ方のためにも、ここでしっかり解答したいと思います。疑問をそのままにしておくと、ずっと気になってしまうので、ぜひスッキリさせてください。
パーソナルカラーの基礎知識が知りたい方は、こちらも合わせてお読みください。
◆パーソナルカラータイプ別「色の特徴、肌・髪・眼の特徴、タレント」のまとめ
◆パーソナルカラー診断を間違えないための肌色・肌の特徴チェック法
【1】黄みの肌でもブルーベースの人はいるんですか?
【解答】
はい、いらっしゃいます。
通常、パーソナルカラーはなじみの原理に基づいているので、黄みの肌(オークル系の肌)の方は、イエローベースの黄みがかった色が似合う、と紐づけがされています。
ただ、ときどき、黄みの肌の方が、黄みの強いイエローベースの色を当てると、より顔が黄ばんで見えてしまい似合わない。逆に、ブルーベースの色を当てた方がすっきり見える、というケースがあります。
こういう場合、肌が褐色(色が黒め、日に焼けやすい肌)の場合が多いです。
「パーソナルカラーのなじみの原理(肌、髪、眼の色素に似ている色が似合う)に合わないのでなぜ?」と思うかもしれませんが、そういうケースが実際にあるので、「例外的にあるものなんだ」と認識しておいた方がいいです。
「そんなはずはない」と目の前の見え方を否定して、無理矢理イエローベースの診断に変えたりすると、結果、診断を間違えることもあるので、注意が必要です。
色による顔色の変化というのは複雑なものなので、いつも正当な法則通りに見えるとは限りません。例外もある、ということを経験値で捉えておくことが大事です(^^)
【2】私は日焼けするので、冬の時期と夏の時期と肌色が全然違うんです。冬と夏に2回診断を受けるべきですか?
【解答】
「お客様が本当に気になって仕方がない」とおっしゃる場合は、2回受けてもらった方がよいと思います。お客様のご要望に応えるのがコンサルタントですので!
ただ、基本的には、日焼けをしたとしても、急にサマータイプがオータムタイプに変化するような、真逆に診断が変わることはありません。
例えば、サマータイプで日に焼けていない状態だとパステルカラーが似合っていた人が、日に焼けて褐色の肌になったとしたら、パステルカラーだと物足りなくなって、より鮮やかな色が似合いやすくなった、といった、同じタイプの色の中での変化は起こることもあります。
ピンク肌の人が日に焼ければ、赤っぽい褐色の肌になり、オークル肌の人が日に焼ければ、黄色っぽい褐色の肌になります。
ピンク肌の人が日焼けしたら、急に黄色っぽい褐色の肌に変わってしまう、ということはありません。もし、黄みっぽく感じたとしたら、茶色になったのでそう見えているだけだと思います。
ですので、「基本的には日焼けしてもタイプは変わりません。ただ、似合う色のトーン(色の調子、薄い色、濃い色、鮮やかな色など)は変わることがあります。」とお伝えしておくとよいですね。
【3】自分の肌は黄色いと思ったのに、他スクールの先生にはピンク肌と言われました。人による捉え方の違いをなくす方法ってありますか?
【解答】
こういった人による見解の相違が起こる原因は、お互いに感覚で話してしまっているケースがよくあります。
要は、自分が思っている「黄色い肌」と、その先生が思っている「黄色い肌」という色自体の認識が異なっている場合です。そもそも、想定している色が違うわけですから、食い違いが起こって当たり前です。
実際に見ている色は同じなのに、捉え方の違いで、ある人はそれを黄みの肌と言い、ある人はそれをピンク肌と言うこともあるということです。
では、その誤差をなくすにはどうするか?
眼の感覚だけで話をせずに、肌色のカードを当ててチェックすると、客観的に色を確認することができます。私の授業では、カラーカードで肌色のチェックをしています。例えば、こちらはカラーカードのうちの一部ですが、上3枚がオークル肌、下3枚がピンク肌。
これを顔にあててみて、どちらが合うかを判断します。
人間の肌は、1色でべた塗りにはなっていず、必ずムラがあるので、1色に絞らず、その方の肌に近い色を3色くらい選びます。そうすると、オークル系とピンク系のどちらの傾向かがわかります。
あるいは、オークルかピンクかは中間で、カラーカードが明るいものばかりだから、明るい(色白)肌、とか、カラーカードが暗めなものばかりだから、暗い(褐色の)肌、ということが、その方の肌の特徴となる場合もあります。
こんなふうに、肌色を見極めたいときには、単純に見た目でオークルっぽい、ピンクっぽい、と判断せず、ちゃんとカラーカードをあてて、確認してみることが必要です。こうすることで、人による「黄み」「ピンクみ」の認識の違いをなくすことができます。
また、意外に「見た目で自分が感じているのと違うこともある」ので、その確認にもなりますから、こういったツールを使って検証するのはとても大事なことですね。
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以上が、「パーソナルカラー診断を間違えないための肌色・肌の特徴チェック法」です。
In-Living-Color【パーソナルカラープロ養成講座】は、限定4名の少人数で開催しているので、こんな細かな、でもしっかり確認しないと引っかかってしまう質問にも随時お答えしながら、和気あいあいと講座を進めています。
他スクールで受講された方が、2回目にこの講座を受講された理由で多いのは、「なんとなく似合う色がわかる、のではなく、その根拠をはっきり知りたい」ということです。
似合う色の根拠は、人間の持つ色素(肌、眼、髪の色や質感)です。色素がしっかり捉えられれば正確なパーソナルカラー診断ができるので、講座では、色素のチェックの仕方をしっかり教えています。
ドレーピング(似合う色診断用の布を当てること)をしないと似合う色はわからないと言われていますが、本当にしっかり色素のチェックができ、4タイプ(スプリング、サマー、オータム、ウインター)別の色素傾向が認識できれば、顔を見ただけで、3分でパーソナルカラー診断できるようになります。
ご興味のある方は、【パーソナルカラープロ養成2日間集中講座】のページも見てみてくださいね。下の画像をクリック!
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