プロの視点で徹底解説!パーソナルカラー診断がわかりにくい人・わかりやすい人の違いと見極め方のコツ(2022年5月更新)
2022年05月08日 更新日:
◆プロの視点で徹底解説!パーソナルカラー診断がわかりにくい人・わかりやすい人の違いと見極め方のコツ(2022年5月更新)
カラースクール・インリビングカラー主宰の三浦まゆみです。
「パーソナルカラー診断といえば、どんなふうに診断するのが一般的ですか?」
と、質問をすると、「ドレープ(似合う色の診断用のカラフルな布)を使って顔映りを見て診断します」と90%以上の方が答えてくれます。
*こちらがパーソナルカラー診断用のドレープ
*こちらがパーソナルカラー診断の様子
そう、一般的なパーソナルカラー診断は、ドレーピングをして顔色の変化で似合う・似合わないを判断するのが大多数のやり方です。
でも、このやり方、どんなときにも通用するかというと、実はそうではありません。
人によっては、ドレープの色を変えても、顔映りが全く変わらない人がいるからなんです(^_^;)
ドレープをあててもあてても顔がピクリとも変化しないと、時間もすごくかかるし、途中から「わからないよ~~(T-T)」と、冷や汗が出てきませんか? 私もカラーリスト駆け出しの20代の頃、よく泣かされました~~
そう、パーソナルカラー診断がわかりにくい人の代表は、この顔色が変化しない人。
インリビングカラーの【パーソナルカラープロ養成講座】には、現役のカラーリストさんも、再度受講しにいらしていますが、その理由がこれ。
「ドレーピングだけだと、パーソナルカラーがわかりにくいお客様がいらっしゃるんです(泣)どうしたらいいですか??」
という、実は現役カラーリストさんのお悩み相談所(笑)になっているのが、このプロ養成講座でもあるんです。
*こちらは5月に開催したパーソナルカラープロ養成講座。現役カラーリストさんが石川県、島根県、大阪からもご参加くださいました!素晴らしいフットワークの良さ♡
今回は、そんな現役カラーリストも悩んでしまう「パーソナルカラー診断がわかりにくい人」と「わかりやすい人」の違い、そして似合う色の見極め方のコツをお伝えしていきますね!
カラーリスト歴20年以上のプロの視点で徹底解説します☆このような内容です!
プロの視点で徹底解説!パーソナルカラー診断がわかりにくい人・わかりやすい人の違いと見極め方のコツ
【1】パーソナルカラー診断が「わかりにくい人」は「わかりやすい人」と一体どこが違うの?
パーソナルカラー診断がわかりにくい人というのは、ドレーピングをしても顔色が変わらない人です。
スプリングでもサマーでも、どの色をあてても、顔に影も入らないし、黄ばんだりもしない…これではドレーピングで判断がつきません(^_^;)
では、なぜ顔色が変わらないのでしょうか?
それは、この人の「肌が厚い」から。
肌が厚いと、色の影響を受けにくいので、ドレープの色を変えても顔色が変わらないのです。
逆に、肌が薄いと、顔色がすごく変化します。なぜなら、肌が薄いとドレープの影響を受けやすいからです。
肌が薄い人が似合わない色のドレープをあてると、すごく顔に影が入ったり、黄ばんだり、肌に赤みが出たり、変化が大きいのですぐわかります。
*似合う色(ピンク)、似合わない色(グリーン)をあてているところ。このモデルは肌が薄いので、似合わない色だと輪郭のライン(あごのあたり)に影がでたり、肌が黄みっぽく見えたりしています。
このように、パーソナルカラー診断が「わかりにくい人」「わかりやすい人」は、肌の厚さと関係があります。
でも、「顔色が変わらないから、似合う色が診断できません!!」というわけではありませんので安心してくださいね(^^)
こういう場合の診断の仕方にはコツがありますので、ご紹介していきましょう☆
【2】似合う色が「わかりにくい人」でも大丈夫!色素チェックで迷いを解消する方法
ドレーピングしても顔色が変わらないときには、ぜひパーソナルカラーの基本に戻ってください。
パーソナルカラーは、人間の肌・髪・眼の色素で決まります。
例えば、肌がオークル系(黄み)なら、イエローベースの色が似合い、肌がピンク系ならブルーベースの色が似合う。
眼が明るいから明るい色が似合う、眼が暗いから暗い色が似合う、というように、色素に似ている色が似合う色です。
パーソナルカラーの4シーズンには、各々の色素に違いがあります。
ですので、その人が、スプリング、サマー、オータム、ウインターのどのシーズンの色素の特徴にあてはまるか?がわかれば、ドレーピングをしなくても、似合う色がわかるということです^^
◆パーソナルカラー4シーズンの色素の特徴が知りたい方は、「パーソナルカラータイプ別~色の特徴、肌・髪・眼の特徴、タレント~のまとめ」をご覧ください。
例えば、タレントの黒木メイサさん。この方は相当、お肌が厚そうです(スッピン写真をチェックしちゃいました☆)。ドレーピングをしても顔色が変わりにくいタイプです。
黒木メイサさんの色素チェックをしてみると、ピンクの肌で厚そう、黒髪でツヤがある、眼は暗めですごく眼力がある。この特徴は、ウインターの色素にあてはまっています。
ですので、ドレープをあてなくても、きっと白黒のモノトーンやパキッとした鮮やかな真紅、マゼンタピンク、ロイヤルブルーが似合うんだろうな、と想像がつきます。
実際に、何枚かの写真をチェックしましたが、ウインターの洋服だと顔が締まって見え、黒木メイサさんの色素の個性、かっこよさやあでやかさが際立って見えます。
このように、肌・髪・眼の色素のチェックをすると、ドレーピングをしなくても似合う色を診断することが可能です。
私が生徒さんによく言うのは、「ドレーピングで迷ったら色素チェック!」という台詞。
そうすると生徒さんが「あ、そうだった、この人はオータムの色素が多かった。ということは?」と振り返ることができます。
ドレープの顔映りの変化だけに振り回されず、冷静にパーソナルカラーを診断できるようになります(^^)
ただし、気をつけてください!この色素チェックで間違えやすいポイントがあります。それが何かというと?
【3】パーソナルカラー診断を間違えないための大事なポイント!意外に知られていない診断のコツ
色素チェックをして、4シーズンのどの色素の特徴に似ているかを確認すれば、パーソナルカラーがわかると説明してきました。
ですが、世の中には、中間の色素の人もいます。例えば「肌色」。
オークル系の肌の人は、イエローベース(スプリングやオータム)の色が似合い、ピンク系の肌の人は、ブルーベースの色(サマーやウインター)が似合います。
パーソナルカラー診断に迷うというカラーリストさんの多くは「肌色はイエローベースとブルーベースのどちらかに分けなくてはいけない」と思っています。
私が、「中間の人もいます。その場合は、肌色でイエベブルべを判断できないので「中間の肌色」と考えればOK!」
とお伝えすると「私、絶対にイエベかブルベに分けないといけない」と思っていました(^_^;」と、驚かれます。
だってね、ロボットはなく生身の人間ですから、肌色が中間の人もいますよね? そこを無理矢理、どちらかに振り分ける必要はないのです。
◆この肌色混合タイプの事例が知りたい方は、「なぜ2番目に似合うパーソナルカラーを伝えるとお客様が納得するのか?」をご覧ください☆
*この写真のモデルさんは、肌色混合タイプ~この方の事例が読めます♪
そして、肌色がわからない場合は、他の色素、髪や眼を中心にパーソナルカラーを診断していけばOK!
色素のパーツ1つ1つのチェックは大事ですが、その1つ1つにとらわれすぎると、余計に迷います。あくまでも「色素チェックは総合判断!」。
肌・髪・眼の色素全体を見て、より多くあてはまるシーズンはどこ?と多数決で確認してください☆
【4】まとめ~色素チェックをプロのカラーリストが試してみた。その結果は?~
今回は、パーソナルカラーリストもドレーピングで迷ってしまう、「パーソナルカラーがわかりにくい人」と「わかりやすい人」の違いと見極め方のコツをご紹介しましたが、いかがでしたか?
パーソナルカラー診断がわかりにくい人は、ドレーピングをしても顔色が変化しない人。肌が厚いと、色の影響を受けにくいので、色によって顔に影が入ったり、黄ばんだりしないのです。
そんなときには、「色素チェック」をしてみてください!肌・髪・眼の色素をチェックして、4シーズンのどのタイプの色素と似ているか?を確認することで、ドレーピングをしなくても似合う色がわかるようになります。
ただし、肌色はオークル系(イエローベース)、ピンク系(ブルーベース)の中間タイプの人もいます。その場合は、無理にどちらかにわけずに、「中間」と判断してください。
肌色だけにこだわらず、髪や眼を含めて「色素チェックは総合判断する!」ことが大事です^^
そして、「ドレーピングに迷ったら色素チェック!」を合い言葉にしましょう。パーソナルカラーの根拠は色素ですから、冷静に色素を確認できれば、パーソナルカラー診断に迷わなくなります♪
◆インリビングカラーの【パーソナルカラープロ養成講座】を卒業されたカラーリストさんから、パーソナルカラー診断で色素チェックをした結果の感想をいただいたので、ご紹介しますね☆
◆カラーリスト 渡辺かおる様
パーソナルカラーの診断結果を伝える前の判断に時間がかかる事があり、スキル向上の必要性を感じていたため、パーソナルカラープロ養成講座を受講しました。
お客様に必要以上に時間をかけてドレープを当てて、疲れさせていないかと悩んでいました。
講座を受講して、ドレープテスト前の色素チェックにより、診断時間に歴然の差が!時間を短縮できた分、中味の濃いアドバイス時間がうまれました。
また色素チェックはお客様にも分かりやすい為、ご一緒に楽しみながら診断が出来ています。
*こちらはパーソナルカラープロ養成講座の授業風景☆肌色の違いをチェック中!
◆カラーリスト Nさま(石川県より)
より自信を持ってパーソナルカラー診断が出来るようになる為に、ドレーピング以外の方法を身につけたいと思い、パーソナルカラープロ養成講座に参加しました。
事前に色素チェックをすることで、ドレーピングのみの時より、自信を持って診断出来るようになりました。
*パーソナルカラープロ養成講座にて。肌色は見た目の感覚だけではなく肌色カードを使って客観的にチェックします☆
◆カラーリスト Mさま(北海道より)
パーソナルカラー診断をしていく中で、スクールで習ったことと実際が異なる感覚があり、より理論的な内容が知りたい、色素傾向をより考慮した診断をしたかったため、受講しました。
講座を受講して色素チェックを学び、感覚頼りの診断から、理論をもとにした診断へシフトできたことがよかったです。
◆インリビングカラーの【パーソナルカラープロ養成講座】のテーマは「3分でパーソナルカラー診断できる技術が2日で身に付く!」。
3分でパーソナルカラーがわかる秘訣は「色素チェック診断」です。
プロ講座では、色素チェックカルテの15項目の色素について、順番にチェックしていきます(肌の色、質感、髪の色、量、眼の色、強さなど→この15項目がスクールに来るとわかる秘密のノウハウ(^_-)-☆)。
*こちらは色素チェックカルテの一部です~
この色素チェックがしっかりできるようになると、顔を見て3分で似合う色がわかるようになります。
そして、ドレーピングの前にこの色素チェックで予想を立てられるので、パーソナルカラー診断に迷わなくなります。ご興味のある方は、【パーソナルカラープロ養成講座】の詳細をご覧になってみてくださいね☆
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◆カラーコンサルタント 三浦まゆみ
◆文部科学省後援AFT色彩検定1級カラーコーディネーター
カラースクール・インリビングカラー主宰。「ビジネスで通用するカラーのプロを育成」をテーマに、【パーソナルカラープロ養成講座】、【色彩検定3・2・1級対策講座】などを開催。
カラー業界経験20年以上。老舗のカラーコンサルティング会社に15年勤めた後に独立。パーソナルカラー診断数は6,000名以上、カラーのプロ育成数は300名を超える。
阪急百貨店、結婚相談所ツヴァイ、大手ガス会社などでのカラー研修やイベント開催、メイクアップ商品のマーケティングカラー戦略、マンションやクリニックなどの建築の塗装カラーアドバイスなど、多岐にわたる分野でカラーコンサルタントして活躍中。
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